のイキイキ!山口
#274 『子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の積極的勧奨が
再開されます』
子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。
日本では毎年、約1万1000人の女性が子宮頸がんになり、約2900人が亡くなっています。
患者は20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で、
子宮を失ってしまう人も1年間に約1000人います。
原因は『ヒトパピローマウイルス』の感染によると考えられています。
感染を防ぐにはHPVワクチンの接種により、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
ワクチン接種の定期接種対象は小学校6年から高校1年相当の女性です。
平成25年以降、接種後に体の痛みなどの症状が報告されましたが、
厚生労働省は安全性が確認されたため、今年4月から定期接種を1人1人に
勧める取り組みを再開しています。
また、平成9年度~平成17年度生まれの女性で、定期接種の対象の間に接種を逃した方も、
キャッチアップ接種として対象になっています。
田原医師:子宮頸がんはみなさん馴染みがないかも知れないですが、
実際には今、日本では年間に1万人が発症しています。
診断を受けられてワクチンを受けてもらうと「ヒトパピローマウイルス」に
感染してもワクチンの効果によって発症しない、
がんの組織を生じない効果が生まれるので、救命だけではなくて
次の世代のお子さんを授かるということを強く希望される方にとっては、
非常に大きなQOL(人生の質)を高く維持できることになります。
定期接種やキャッチアップ接種の対象者は、費用の全額が公費によって
負担されるため無料でHPVワクチン接種を受けることができます。
詳しくは、お住まいの市町から届く接種に関するお知らせをご確認ください。
▼お問い合わせ
山口県健康増進課
電話:083-933-2956
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