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#282『モ~っと「山口型放牧」~耕作放棄地の管理~』

県内では耕作放棄地が年々増加しています。
農業の担い手不足や農産物価格の低迷などによって、
作付されていない耕作放棄地が3620haにも及んでおり、
景観の悪化や、イノシシなどのすみかとなって被害が発生するなどの問題が生じています。

そこで県では、耕作放棄地の解消などに向けて、「山口型放牧」の活用を呼び掛けています。
山口型放牧とは、電気牧柵で囲んだ耕作放棄地などに牛を放牧することをいいます。
レンタカウ制度により、放牧に慣れた牛を地域の畜産農家などから借りることもできます。
これにより牛が草を食べるので耕作放棄地の見通しがよくなり、獣害の被害防止にもつながります。

また、畜産農家にとっても餌代の節約や省力化につながるといったメリットがあります。
下関市で農業を営む原圭吾さんは、ネギを生産している一方で、
別の場所にある果樹園跡地を山口型放牧を活用して管理しています。

原さん:牛が雑草を食べてくれるので草刈りの手間が省け、助かっています。
電気が流れている柵で囲っているので大丈夫だと思います。

しかし柵に異常がないかの定期的な見回りが負担と。
そのような課題のため「電気牧柵監視システム」新しく開発されました。
放牧地を取り囲む電気牧柵にセンサーを取り付けて、電気牧柵の電圧をモニタリングします。
電気牧柵が牛や野生動物によって壊されたり、雑草などが電気牧柵に接触することで漏電し、
電圧が低下するなどの異常をいち早く検知し、スマートフォンに知らせてくれます。
山口型放牧についての詳しい情報は、お近くの県農林水産事務所または
県畜産振興課までお問い合わせください。

お問合わせ
山口県畜産振興課
電話:083-933-3434