イキイキ!山口

のイキイキ!山口

#283『事業承継を支援します!』

県内では経営者の高齢化が進む中、後継者が未定の企業の割合が
全国と比べて高い状況です。
今回のイキイキ!山口では、事業承継の実例や、
早めの準備を呼び掛ける県の支援についてお伝えします。

県内の後継者問題に関する企業の実態調査によると、2516社のうち、
後継者が「いる」企業は730社で、
71%にあたる1786社が後継者「不在」でした。
これは全国で5番目に高い割合です。
事業承継はまだ先の話、承継したいお子さんが県外にいる、
従業員の中に心当たりのある人がいないなど理由はさまざまです。

さらに事業承継には時間がかかることが多く、
5年から10年ほどかかる場合もあります。
事業承継は長期的な目で見て、取り組んでいくことが必要です。

山口市にある山口県事業承継・引継ぎ支援センターです。
親族内での事業承継のみならず、創業を目指す意欲のある人に対して、
後継者がいない企業や個人事業者を引き合わせ、
事業引き継ぎの実現に向けた支援などを行っています。

長門市のこちらのビジネスホテル大正館は、
昨年9月、支援センターと民間支援機関によって事業承継が成立しました。
大正時代から100年続く伝統ある旅館でしたが、
後継者が決まらず、センターに相談依頼がありました。
センターは、親族間での事業承継のみならず、
従業員への承継や後継者不在の企業の第三者承継を支援する機関で、
事業承継に関する幅広い相談を取り扱っています。
相談無料、秘密厳守のうえ専門の相談員が対応します。

県では本年度から新たに経営課題診断員を派遣して
事業承継の潜在的な支援ニーズの掘り起こしや
支援機関への橋渡しなどを行っています。
詳しくは県経営金融課までお問い合わせください。

▼お問合わせ
山口県経営金融課
電話:083-933-3180