のイキイキ!山口
#312 『みよう ふれよう やまぐちの3000年! 特別展「やまぐち大考古博」』
山口市の県立山口博物館で2023年9月3日まで開催中の「やまぐち大考古博」では、
これまでの発掘調査で見つかった史料を5つのテーマに分けて展示しています。
県内はもちろん、東京で保管されている貴重な史料も里帰りしており、
合計130点ほどが集まっています。
古くは弥生時代までさかのぼり、
例えば下関市の土井ヶ浜遺跡で見つかった人骨や貝製品を展示しています。
また柳井市や平生町、下松市の古墳から出土した銅鏡や埴輪も展示しています。
これらは瀬戸内海航路を重視していたヤマト王権と
この地域との強いつながりを表しています。
中でも2021年7月に下松市の天王森古墳で見つかった埴輪は
今回の一押しとなります。
これは大刀形埴輪といってその名の通り刀の形をしているのが特徴で、
今からおよそ1500年前のものとされています。
大阪にある継体(けいたい)天皇の墓とされている古墳で見つかった
大刀形埴輪にとてもよく似ています。
当時のヤマト王権と、非常に強い結びつきを示す有力な史料として、
大きな注目を集めています。
会期中は県内の文化施設をめぐると
豪華賞品が抽選で当たるスタンプラリーの実施や
展覧会の開催を記念したシンポジウムも予定されています。
【お問い合わせ】
山口県立山口博物館
TEL:083-922-0294
FAX:083-922-0353
https://www.yamahaku.pref.yamaguchi.lg.jp/