のイキイキ!山口
#326 特産品とコラボ!新たな養殖開発
山口県を代表する特産品の一つ、日本酒を製造する際に出る酒粕を使用した
ブランド養殖魚「やまぐちほろ酔い酒粕養殖魚」。
今回のイキイキ!山口では、
「山口県ならでは」の養殖ブランドの開発に向けた取り組みについてご紹介。
長門市にある県水産研究センターは、
さまざまな調査研究、技術開発に取り組む、県の拠点施設。
「やまぐちほろ酔い酒粕養殖魚」は県内養殖業の振興のため、
県が令和元年度からこちらの県水産研究センターで開発を推進中。
「やまぐちほろ酔い酒粕養殖魚」には
山口県を代表する特産品の一つである日本酒を製造する際に出る酒粕を
魚の餌養殖に利用、これまで、サバ、ウマヅラハギ、アユの開発に成功。
魚の臭みが軽減された上品な香りや、程よい脂乗りと旨みが特長。
令和3年度以降、ほろ酔いさばをスタートに順次販売を開始。
この取り組みを通して「山口県ならでは」の特色ある養殖業を展開。
他にも、県水産研究センターではさまざまな取り組みを実施中。
ムラサキウニは県の重要な水産資源。
しかし近年の大量発生により、海藻が食べ尽くされ
海底の岩肌がむき出しになる「磯焼け」の一因に。
「磯焼け」が広がることにより、
ウニ類のほかアワビやサザエなど貝類の餌不足や、
魚類の産卵場が減るなど、漁業に大きな影響を与えている。
そのため、県内では「磯焼け」対策として
ムラサキウニの捕獲、駆除が行われるが、
このウニを捨てるのではなく、養殖という形で活用し、
ほろ酔いシリーズに続く新たな特産ブランドにしようと取り組んでいる。
ウニには海藻や農産物など、
県内のさまざまな食材を食べさせる試験を行っていて、
身入りの改善や、味や香りの変化について確認をしている。
他にも新たなほろ酔いシリーズとして、
マアジやトラフグといった魚種の開発試験も実施中。