のイキイキ!山口
#372『熱中症を予防しましょう』
安藤:これから夏本番を迎えますが、ことしの夏も猛暑が予想されています。
そこで気を付けたいのが、熱中症です。
今回のイキイキ!山口は、熱中症の予防法や、熱中症警戒情報について紹介します。

安藤:吉野さん、去年の夏は猛暑でしたから、
熱中症で搬送された方も多かったのではないでしょうか。
県健康増進課 吉野奈々香さん:
そうなんです。
去年5月から9月の県内の熱中症による救急搬送者数は1,115人で、
前の年に比べて300人以上も増加しました。

安藤 :やはり真夏に救急搬送者が多いのでしょうか。
吉野さん:日中の最高気温が30度を超えるようになると、
熱中症による救急搬送者は増える傾向にあり、
搬送された人の75%が暑さがピークを迎える7月・8月に集中しています。

安藤 :なるほど。
熱中症を防ぐためにはまず暑さを避けることが重要ですね。
吉野さん:そのとおりです。
外出する際には日傘や帽子で直射日光を避けることや、
日陰などで小まめに休憩をとること、通気性の良い衣服を着用することなどで、
暑さを避けるよう心掛けていただきたいと思います。

安藤 :室内にいれば安心なんでしょうか。
吉野さん:室内でも、熱中症になる可能性があります。
県内の熱中症による救急搬送の発生場所別では、
去年、家の中での発生が約37%で最も多かったんです。
家の中にいるとき風を通すだけでなく、
エアコンや扇風機・サーキュレーターなどを使って温度調節することで、
熱中症の予防につながります。
もちろん室内でも外出先でも小まめな水分・塩分補給が必要です。

県環境政策課 山村満昭さん:
熱中症の危険性が極めて高くなることが予想される日には熱中症警戒アラートが発表されます。
去年、山口県には39回発表されましたが、これは前年の約(およそ)2倍となりました。
さらに去年から、過去に例のないような危険な暑さが予想される場合に
熱中症特別警戒アラートが発表されるようになりました。
ことしの夏も猛暑になるとの予測もありますので、こういった警戒情報などをもとに
しっかり熱中症を予防するよう心掛けてください。

安藤:熱中症は重症化すると命に危険が及ぶ可能性もあります。
正しい知識を身に付け、適切な対策をすることで熱中症を防ぎましょう。



