イキイキ!山口

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#186 『子どもたちを守ろう ~夏休みの少年非行に注意~』

子どもたちの夏休みが始まりました。
夏休みは開放的な気分から、
万引きなどの非行や深夜徘徊(はいかい)が増えたり、
SNSの利用をきっかけとした犯罪に巻き込まれたりすることが増える時期でもあります。
今回のイキイキ!山口では、
県警の少年非行への取り組みについて、
県警本部少年課の山中宏一事業にお話を聞きました。

今年に入って6月までに検挙・補導された少年は156人となっています。
これは去年の同じ時期に比べて13人減っています。
全体の半数以上を中学生・高校生が占めているのが現状です。 
夏休み時期の特徴として、万引きなどの犯罪行為のほか、
深夜徘徊や喫煙などの不良行為が増加する傾向があります。
少年非行に関して県警では、
少年警察ボランティアの方の協力も得ながら、
駅周辺やゲームセンターなど少年が集まりやすい場所で
街頭パトロールを実施し、注意喚起を行っています。

夏休みには、夏祭りや花火大会会場などでもパトロールを行い、
深夜徘徊や危険な行為の防止などを呼び掛けています。
また警察では、小学校や中学校、
そして高等学校で情報モラル教室を開いています。
近年一番問題となっているのがSNSに絡んだ犯罪です。
去年1年間で県警が取り扱った事件のうち、
SNSに起因した事件で11人の少年が
児童ポルノ事犯等の被害に遭いました。
具体的には、SNSで知り合った少年に対して、児童買春をしたり、
わいせつな自撮り画像を送らせるといった事案が多くなっています。

これについては、先日、山口県青少年健全育成条例が改正され、
青少年にわいせつな自撮り画像を求めることが禁止されるなど、
被害防止に向けた規定が強化されました。
情報モラル教室では、こういった犯罪を防ぐため、
インターネット接続に制限をかけるフィルタリングや、
家庭でのルール作りなどをお願いしています。

犯罪防止のために、特に大切なのは「保護者の目」です。
保護者が子どもの行動に関心を持ち、
子どもたちに「大人に見られている」
という意識付けをしてほしいと思います。

夏休みは、学校や勉強から解放されて気も緩みがちになり、
夜遅くまで出歩いたりお酒やたばこに手を出したりするなど、
生活スタイルの変化から非行に走りやすい
時期でもあり、普段以上に注意が必要です。

県警では、県内3カ所に「少年サポートセンター」を設置しています。
女性スタッフが対応に当たり、
少年の非行防止や犯罪被害についての相談に応じています。
一人で悩まないでお気軽にご相談ください。