のイキイキ!山口
#187 農業大学校で新たな一歩を踏み出そう!
県内で農業に携わる人の平均年齢は70歳を超え、
その高齢化率は全国で2番目に高くなっています。
一方で、積極的な支援により、40歳未満の就農者は増加傾向にあります。
今回の「イキイキ!山口」では、
県立農業大学校で行われている社会人研修の様子と、
実際に学んでいる方たちの声をご紹介します。
県内では農業の担い手の育成が急務となる中、
農業大学校には、農家の出身でない方や
UJIターンの方のための社会人研修制度があります。
新たに農業に取り組みたいと考えている社会人の皆さんに
技術や知識を学んでもらうため、
平成14年度から「やまぐち就農支援塾」を開講しています。
中でも「担い手養成研修」は、
本格的に就農を考えていらっしゃる方を対象とした1年間の研修で、
農業経営に必要な専門技術や、
流通・販売の知識などについて学ぶことができます。
本年度は、12人の方が、
農業の分野で新たな一歩を踏み出すために、ここで学んでいます。
担い手養成研修で学んでいらっしゃる福村さんご夫妻。
ご主人の福村智明さんは、
もともと下関市出身で、
実家に戻って農業をしようと思い、妻とこの研修に参加しているそうです。
山口に戻るまでは神奈川に住んでいらっしゃいましたが、
山口県が東京で行っている「やまぐち移住就業セミナー」や、
県内での「やまぐち就農ゆめツアー」に参加する中で、
「よし、やってみよう」という気持ちになったそうです。
また、同じ研修生の原圭吾さんは、もともと大阪の出身です。
「農業は未経験で、
農業に関する知識や技術も無かったので学ぶことばかり。
ただここでは、研修生にハウス1棟(いっとう)が割り当てられ、
全ての作業が経験できる。
私も小ネギを育てていますが、
それ以外の栽培についても学ぶことができるので、
非常に勉強になります。」と話していらっしゃいました。
農業大学校の「担い手養成研修」は、
農業未経験者でも一から農業について学ぶことができます。
来年度の研修生の募集は9月2日から始まります。
興味のある方は、ぜひ一緒に山口県の農業を盛り上げていきましょう。