イキイキ!山口

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#195 やまぐちの働き方改革

山口県は、少子高齢化の進行や若い世代の県外流出などの影響で、
有効求人倍率が1.6倍を超えるなど、
業種によっては深刻な人手不足の状態です。
こうした問題を解決するため、
長時間労働の是正や安定的な雇用の確保、若者の定着促進など、
幅広い「働き方改革」を進めることが急務となっています。
今回のイキイキ山口では、
積極的に働き方改革を進める企業の取り組みをご紹介します。

国は今年4月から、働き方改革法制を順次施行しています。
さまざまな項目がありますが、
ポイントの一つに「労働時間法制の見直し」があります。
具体的には「年5日間の有給休暇取得を企業に義務付けしたこと」や
「残業時間の上限規制を定めたこと」などです。
県でも、積極的に働き方改革に取り組む企業を
「誰もが活躍できるやまぐちの企業」として、
今年度までの3年間でおよそ50社を認定しました。
中でも特筆すべき取り組みを行なっている企業は表彰もしています。

「誰もが活躍できるやまぐちの企業」で特別賞を受賞した、
下松市の建設会社・中山組の鈴木さんに話を聞きました。
中山組は、従業員が20人に満たない小さな会社であることを生かして、
社員一人一人のスキルアップに積極的に取り組んでいます。
資格取得のための費用は全額会社が負担し、
専門学校などに通う場合には休日出勤手当や時間外手当も支給します。
資格を取れば給料にしっかりと資格手当を上乗せしています。
また、定年を65歳に引き上げ、再雇用制度も70歳までに改定しました。
有給休暇についても、半日有給休暇や時間有給休暇など、
従業員が活用しやすい仕組みを作り、
1人当たり平均で、年10日以上の有休を取得しています。
また、最新のオフィス機器を導入することで事務時間を短縮したり、
賃金体系を改定することで平均給料のアップを図りました。
これらことによって、新規採用が増え、
10年間離職率0%と、従業員の増加も達成しました。

「やまぐち働き方改革支援センター」では、
企業や従業員の皆さんからの相談に応じています。
ワーク・ライフ・バランス実現などに向けた取り組みを
多方面から支援していますので、ぜひご活用ください。