イキイキ!山口

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#197 『高齢者の交通事故を防ごう』

11月9日から15日まで高齢者の交通事故防止県民運動が実施されます。
県内では高齢者が関係する交通死亡事故の割合が非常に高く、
今後さらに高齢化が進む中、その事故防止対策は喫緊の課題となっています。
今回のイキイキ山口では、運転免許の自主返納なども含めた、
高齢者の事故防止に向けた取り組みをご紹介します。

今年、交通事故で亡くなられた方に占める高齢者の割合は、
9月末現在で7割を超えています。
また、高齢ドライバーが起こした交通死亡事故は、
全ドライバーが起こした事故の約半数を占めています。
年齢を重ねると判断力が低下し、たとえば急に人が飛び出してきた時などに、
ブレーキを踏むタイミングやハンドルを切るタイミングが遅れて事故になるケースが見られます。
また全国的には、ブレーキとアクセルを踏み間違えて、
車が暴走状態になったり建物に突っ込んだりして、
重大な交通事故となるケースが見られます。
最近は、ブレーキアシストや衝突防止機能が付いた、
いわゆる「サポートカー」も増えてきていますので、
買い替えの時にそういった車を検討することもお勧めしています。
また、運転免許を自主返納する人も増えていますが、
県警では65歳以上の方を対象に、「運転卒業証制度」を実施しています。
運転免許証を自主返納していただくと、運転卒業証や運転卒業者サポート手帳を交付します。
それを協賛企業や団体に提示すると、
タクシーの運賃割引や、施設の利用料金割引などが受けられます。
さらに、自転車による高齢者の事故も多くなっています。
今年に入って自転車乗用中に交通事故で亡くなった方は、
8月末現在で5人(取材時点での最新の数字に修正)いるのですが、
いずれも高齢者でした。
また過去には、自転車に乗っていて歩行者と衝突し、
歩行者が亡くなるという事故も発生しています。
「自転車安全整備店」で点検・整備を受けた自転車に貼り付けられる「TSマーク」には、
自転車傷害保険がついてますので、
万が一に備えてこういった「自転車保険」への加入をお願いできればと思います。

事故を1件でも減らすために、運転に不安のある方は、ご自身の運転を見つめ直すきっかけとして、
無料の交通安全定期診断を受けてみてはいかがでしょうか。
また、県警察では、免許返納後に生活支援を受けることができる、
運転卒業証制度も実施しています。
最寄りの警察署までお気軽にお問い合わせください。