のイキイキ!山口
#208 『つのしま自然館で角島の魅力発見!』
県内の人気観光地の一つである角島は、
北長門海岸国定公園内にあり、
複雑な海岸線や多様な動植物が生息していることで知られています。
今回のイキイキ!山口では、
その角島の魅力を紹介・学習できる拠点施設、つのしま自然館をご紹介します。
つのしま自然館に入ってすぐに目に入る骨格標本は、
1998年に見つかり、2003年に英国の科学雑誌「ネイチャー誌」に新種として発表された
ツノシマクジラの骨格標本です。
角島の豊かな海を象徴するアイドル的存在として、展示しています。
ここ角島では、現在584種類の植物の生育が確認されています。
つのしま自然館では、これらを標本やパネルなどで紹介しています。
また希望者には、自然解説指導員が周辺の自然環境について解説を行なっていますし、
子どもなどを対象とした自然環境学習会も定期的に開催しています。
自然環境学習会の中でも毎年開催しているものとしては、
夏休み中の「角島こども探検隊」があります。
これは、親子でつのしま自然館周辺の昆虫観察をするもので、
クワガタムシの飼育方法なども学ぶことができます。
また2月には「角島打ち上げ貝観察会」があります。
大浜海岸には、巻き貝なのに2枚の殻を持つという学術的にも珍しいユリヤガイのほか
タカラガイなどが生息していて、冬の荒波で打ち上げられます。
瑠璃色が美しいそのユリヤガイなどを採集し、名前を調べるイベントです。
また今年は、角島大橋の開通20周年に合わせて記念行事も行ないます。
現在は角島大橋を建設する際のボーリング調査で掘り出された地層を展示しています。
この他にも、夏から秋にかけて、貴重な建設当時の写真の展示や
工事に携わった方の講演会などを予定していますのでご期待ください。
角島は、豊かな自然はもちろん、海岸には海外の文化や生活が感じられるものが漂着するなど、
地球環境を身近に感じることができる場所です。
ぜひご家族でつのしま自然館にお越しいただき、角島の魅力に触れてみてください。