イキイキ!山口

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#210 『あおり運転などの防止』

悲惨な交通死亡事故が発生し、
その危険性が広く知られるようになった「あおり運転」。
それ以降、同様の悪質・危険な運転に対して、
厳正な対処を望む国民の声が高まっています。

今回のイキイキ山口では、
具体的なあおり運転の事例と、その対処法についてご紹介します。

県警高速道路交通警察隊の徳光正行副隊長にお話を聞きました。

いわゆる「あおり運転」といわれる行為には、いくつか種類があります。
例えば、著しく前の車に接近したり、何度もクラクションを鳴らしたりしてあおる行為や、
車の前に無理に割り込んだり、不必要に急ブレーキをかけたり、
幅寄せするなどして進路を妨害する行為などです。
これらの行為は、道路交通法違反に該当する場合があります。
県警では昨年、「車間距離不保持」で255件の検挙を行っており、
これは前の年より200件以上増えています。
もちろん車間距離不保持の検挙がすべて「あおり運転」だったわけではありませんが、
危険な交通事故を減らすため、取り締まりにも力を入れています。
また県警としても、「あおり運転」を無くすため
道路管理者などと協力して広報活動を行っています。

実際にあおり運転の再現をしていただきました。
後続車に接近されたり急に前に割り込まれたりすると、
心理的な圧迫が大きく、落ち着いて運転できず事故につながる危険性も出てきそうです。
高齢のドライバーだととっさに対応できないかもしれません


もしあおり運転をされた時は、サービスエリアなど安全な場所に避難して停車し、
すぐに110番通報してください。
そして警察官が来るまでは、ドアをロックして窓を閉め、車の外に出ないようにしてください。
また、事故などに巻き込まれて、高速道路上に停止した場合は、
そのまま車内にとどまることは危険です。
安全を確認して車外に出た後は、必ずガードレールの外に出て、
安全を確保してから事故の通報をしてください。

あおり運転は、重大な交通事故につながる悪質・危険な行為です。
相手に対する「思いやり、譲り合い」の気持ちを持って運転するよう心掛けましょう。