イキイキ!山口

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♯212『文書館ってどんなところ?』


山口県文書館は県の歴史や文化に関する貴重な文書(もんじょ)記録などを保存・公開しています。
こうした取り組みは現在各地で進められていますが、
実は日本で最初に取り組んだのがこの山口県文書館です。


萩藩主であった毛利家からおよそ5万点もの江戸時代の貴重な文書が
県に寄託されたことをきっかけに昭和34年に開館しました。

日本に文書館ができたのはここが最初です。

それ以来貴重な資料の寄贈なども相次ぎ
いまでは鎌倉時代から現代までの約50万点の歴史資料を所蔵し
その保存や整理・公開を進めています。


書庫でで資料を保管し必要に応じて職員が取り出して閲覧室でご覧いただけます。

代表的な資料には文書館が設置されるきっかけとなった毛利家文庫があります。
萩藩の記録を中心とした5万点の資料の中には
幕末に活躍した志士たちに関する記録も多数含まれています。

中には西南戦争の戦況を県に伝える電報などもあります。
明治から昭和22年にかけての山口県の歴史的な公文書約1万3,000点は
国の重要文化財に指定されています。


近年は所蔵資料のデジタル化を進めています。
古写真や絵はがきなどおよそ1万3,000点の画像がウェブサイトでご覧いただけます。
デジタルアーカイブでは
吉田松陰が処刑される直前に詠んだ「絶筆」を高画質で拡大して閲覧することもできます。
また教科書などで見たことのある「岩倉使節団」や
在りし日の萩城の天守・明治末期の県内各地の名所旧跡を写したものなど
数多くの古写真を見ることができます。