のイキイキ!山口
2016年9月5日 #97 やきものと浮世絵がおもしろいっ!
2016年9月5日 #97 やきものと浮世絵がおもしろいっ!
#97 やきものと浮世絵がおもしろいっ!
県立萩美術館・浦上記念館は萩市出身で日本有数のコレクター、浦上敏朗さんから所蔵品の寄贈を受けたことから1996年に開館しました。
その後、収蔵品の数を増やし、東洋陶磁は約560点、浮世絵は約5,300点所蔵しています。
今年で開館20周年を迎えることから、気軽に作品を楽しんでいただける特別展を今月10日から開催します。
18世紀に作られた角型のつぼ。
「青花月兎文栗鼠耳角扁壺」という名前です。
読み方は「せいか げっともん りすみみ かくへんこ」。
ふりがながないと普通の人は読めません。
しかし、鑑賞する際には難しく考える必要はありません。
実は美術館のスタッフも普段は「リス耳」と呼んでいます。
このつぼの特徴は、昔から豊かさを表す、縁起の良い動物だと考えられているリスを持ち手にあしらい、月にいるとされるウサギが描かれていることです。
一見、ウサギがお餅をついているように見えますが、『ウサギの餅つき』は日本での伝承なので、このつぼに描かれたウサギは不老不死の薬を作っているところだと考えられています。
一方、浮世絵の有名なジャンルの一つが美人画です。
喜多川歌麿の作品、「難波屋おきた」は実在したお店の看板娘「おきた」さんを描いた作品です。
美人画は今でいうアイドルの生写真のようなものです。
これを買った江戸の人たちは、その笑顔に胸をときめかせていたのでは?
堅苦しいことは脇に置いておいて、気軽に焼き物と浮世絵の世界を堪能しませんか?
★やきものでわくわく浮世絵にうきうき
開館20周年記念特別企画展㈵
東洋陶磁と浮世絵−館蔵名品選
■9月10日(土)〜10月16日(日)
◇お問い合わせ先
★山口県立萩美術館・浦上記念館
■TEL:0838-24-2400