イキイキ!山口

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2017年4月24日 #115 豊かな森林を未来に引き継ぐために〜やまぐち森林づくり県民税〜

2017年4月24日 #115 豊かな森林を未来に引き継ぐために〜やまぐち森林づくり県民税〜


2017年4月24日 #115 豊かな森林を未来に引き継ぐために〜やまぐち森林づくり県民税〜





県の面積の約7割を占める森林は、木材の供給だけでなく、洪水や渇水を防いだり、地球温暖化を防止したりするなど、私たちの暮らしを支えるさまざまな働きを持っています。

今回のイキイキ!山口では、やまぐち森林づくり県民税を活用して、豊かな森林を守っていく取り組みを紹介します。

緑豊かな森林も、きちんと手を入れないと荒廃してしまい、土砂災害などが起こる危険性が高くなってしまいます。

しかし、農山村の過疎化や高齢化、担い手の減少などで手入れが行き届かない荒廃した森林が増加しています。

その解決策として平成17年に導入されたのが「やまぐち森林づくり県民税」です。

「やまぐち森林づくり県民税」は、県民の皆さんに年間1人500円を納めていただき、荒廃した森林の整備などに活用する制度です。

現在行われている第3期対策では、これまで行ってきた荒廃した人工林の整備や、侵入してきた竹林の伐採を継続するとともに、新たに市や町が独自に取り組む多様な森林整備を支援することにしました。

山陽小野田市厚狭の平沼田(ひらんた)地区では、新たに創設された支援メニューを活用して、放置された竹林の伐採など、里山の整備が行われました。

放置された竹林は、農地の日当たりを悪くしたり、イノシシなど田畑を荒らす動物の隠れ場所になったりと、地域の農家にとって困った問題でしたが、見た目も明るくなりイノシシ被害も減ったそうです。

この日は、伐採した竹を活用して、地元の皆さんが竹炭作りを行っていました。

「やまぐち森林づくり県民税」はこうした交流行事を通じて地域の活性化にも役立っています。