のイキイキ!山口
2017年5月15日 #116 不正大麻・ケシを撲滅
2017年5月15日 #116 不正大麻・ケシを撲滅
2017年5月15日 #116 不正大麻・ケシを撲滅
普段、私たちが何気なく通り過ぎる住宅街に咲く美しい花。
しかしこの中にも法律で栽培が禁止されているケシの花があるかもしれません。
ケシには栽培してもいいものといけないものがあって、違法なケシが知らず知らずのうちに、私たちの生活圏に生えていることもあります。
全国的には、大麻の不正栽培が摘発される事例が増加しています。
一方、県内では、大麻の不正栽培は最近確認されていないものの、栽培が禁止されているケシが自生している場所が、生活に身近な所にもあります。
一口にケシといっても、ヒナゲシやオニゲシなどは、栽培しても問題ありません。また、園芸用のポピーもケシの仲間ですが、もちろん植えても問題ありません。
栽培が禁止されているのはアツミゲシ、ハカマオニゲシといった限られた品種です。
今回取材した薄紫の花はアツミゲシという品種で、県内をはじめ全国に自生しています。
県内では去年、107カ所で違法なケシを発見し、およそ1万5000本を除去しています。
他には、ハカマオニゲシも栽培が禁止されていますが、植えてもよいオニゲシと非常によく似ています。
過去には、園芸店で誤って売られていたことがあったほどです。
これらを見分ける手掛かりの一つは花の色で、ハカマオニゲシは鮮やかな深い赤色です。
5月1日から6月30日まで、「不正大麻・けし撲滅運動」が全国一斉に行われています。
それに合わせて県では、市、町や警察などとも協力して不正大麻やケシの除去に取り組んでいます。
普段見る種類と違った花が咲いているなど、おかしいと思われた場合は、遠慮なく県健康福祉センターや警察にご相談ください。
美しい花の中にも、栽培が禁止されているものがあります。
皆さん知らず知らずのうちに違法な花を育てることのないよう、気を付けてガーデニングを楽しみましょう。