のイキイキ!山口
2017年5月29日 #118 アーカイブズウィークで学ぶ防長と海
2017年5月29日 #118 アーカイブズウィークで学ぶ防長と海
山口県では全国に先駆けて、県立のアーカイブズ施設である、文書館(もんじょかん)を設置しています。
今回の「イキイキ!山口」では、山口県文書館の取り組みと、毎年開催している「アーカイブズウィーク」について紹介します。
文書館は、長州藩の藩主であった毛利家から、約5万点の毛利家文庫が県に寄託されたことをきっかけに、昭和34年に開館しました。
これ以後、山口県の歴史に関わる古文書および県の歴史的な公文書を収集・保存し、その公開を行っています。
現在、文書館には、鎌倉時代から現代までの歴史資料、約50万点が保存されています。
このような文書館の仕事や、文書記録を保存・活用することの重要性を多くの人に知っていただくため、文書館では毎年、6月に、「アーカイブズウィーク」を開催しています。
今年は1日から11日までです。
文書館の書庫は地下1階にあります。
図書館とは違い、1点しかない資料がほとんどなので、書庫内で保管し、必要に応じて職員が取り出し、閲覧していただく形をとっています。
普段は公開されませんが、アーカイブズウィーク期間中には、特別に「書庫見学ツアー」が行われます。
所蔵品の中から、アーカイブズウィークに合わせて展示される資料を、一足早く見せていただきました。
過所旗(かしょき)と呼ばれるこちらの旗は、戦国時代に瀬戸内海を支配していた水軍の村上氏が、行き交う船に安全な通行を保証するために出していたもので、全国に二つしか残されていない、貴重なものです。
このほか、現在の長門市通(かよい)で行われていた、古式捕鯨の様子を描いた資料など、今年は海にまつわる所蔵品が公開されます。
★アーカイブズウィーク特別企画
書庫見学ツアー(6月1日〜11日)※5日を除く
歴史探究講座(6月10日)、アーカイブズ歴史小話(6月11日)
★アーカイブズ展示「防長と海〜その記録と記憶〜」
6月10日、11日 文書館閲覧室