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2017年7月3日 #122 担い手支援日本一!〜応援します 漁業への道〜

2017年7月3日 #122 担い手支援日本一!〜応援します 漁業への道〜


2017年7月3日 #122 担い手支援日本一!〜応援します 漁業への道〜

山口県は三方が海に開け、さまざまな水産資源に恵まれています。

しかしその一方で、全国平均を上回るペースで、漁業者の減少や高齢化が進んでいます。

そのため県では、「担い手支援日本一!」を合言葉に、全国トップレベルの支援制度で、新たに漁業を始める人を応援しています。

下関市の吉母漁港。

こちらには、現在、漁師を目指して研修中の男性がいます。

去年から県漁協吉母支店で漁業の実地研修をしている、高田 陽平さん。

自動車関係の会社でサラリーマン生活をしていましたが、海と釣りに憧れて、漁業の道を目指しました。

来年末の独立に向けて、ベテラン漁師の船に同乗して研修を受けています。

高田さんは研修制度について「魚釣りをしていたからといって 漁師はできない。こういう制度があり 教えてもらう期間があってこそ独立できる。また(独立後も)教えてもらうことはたくさんあると思う」と話しています。

漁業を始めるには、漁船の用意やノウハウの習得など、高いハードルがあります。

そこで県では、新たに漁業を始める人が、賃金をもらいながら最長3年間の研修を受けられる制度などを活用し、漁師になりたいものの、技術や金銭面で不安を感じている人たちの、新規就業を応援しています。

ところで、県内で漁業に関わる人の高齢化は、全国平均を上回るペースで進行しています。

現在、漁業者の2人に1人は65歳以上となっていて、このままのペースでは、水揚げ量の減少だけでなく、地域全体の衰退につながる心配があります。

今回、高田さんの指導を引き受けた先輩漁師の島村常利さんは「(若い人が)来てくれれば 自分が教えられることは教えてあげたい。そうすることで(自分の持つ技術が)後に残っていく。また、(新規就業者が)地域の活性化につながれば という考えを持って取り組んでいる」と技術を伝承していく意義や、地域活性化への想いを話しています。

県では「漁業の担い手支援日本一」をテーマに、全国に先駆けた取り組みを行っています。

研修期間中の支援だけでなく、就業後の経営安定に向けた支援金制度など、さまざまな制度を充実させています。

また、今月29日には、「山口県漁業就業支援フェア」を開催します。

興味のある方は、ぜひご参加ください。

■山口県で漁師になろう/検索

■HP:http://www.jf-ymg.or.jp/ryoushi/