のイキイキ!山口
#227『ある酪農家の挑戦!』
岩国市にある農産物直売所にずらりと並ぶ農産物や加工品は全て地元で生産されたものです。
そこにこの春、新たな商品が加わりました。
それがこのチーズです。
直売所から車でおよそ1時間。
岩国市錦町の榎本牧場でこのチーズが作られています。
ここはおよそ40頭の搾乳牛を飼育する県内では中規模の酪農家で
今年2月に倉庫を改修してチーズ工房を整備し3月からチーズの製造を始めています。
チーズ作りを発案した奥さまは・・・
「酪農家ですのでうちの牛乳を使って何か作りたいなと思いました。
ジェラートとかはたくさん作っているところがあるのでチーズをやってみようかなと思って作りました。
作ったことがなかったのでどうやって作るのか全く分からなかったので
東京での研修に参加したり蔵王の方でも研修があったのであちこちに行って教えてもらいました。」
と話します。
県内の酪農家の数は57戸でそのほとんどが個人経営です。
榎本牧場も牛の世話から搾乳作業、チーズ作りに至るまですべてを家族でこなしています。
ご主人は
「酪農は牛のことから機械のこと、ほ場のこと、いろいろたくさんやることがある。
そのひとつずつに対しての達成感というのもあり酪農の仕事はたいへんおもしろい。
奥が深い。」
と話してくださいました。
牛乳や乳製品にはタンパク質やカルシウムなど私たちの成長に欠かせない栄養素が含まれています。
それらの原料となる生乳を生産する酪農は県民の食や健康を支える大事な仕事です。
また自ら生産した生乳を使って乳製品を製造・販売する6次産業化は
酪農の可能性を広げるだけでなく地域の活性化にもつながります。