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やまぐち未来人 「ブルーベリーの新品種を開発!元研究者の農家 津田浩利さん」

長門市、俵山の山あいにある津田農園。
園主の津田浩利さんは、去年 父から農園を引き継ぎました。
津田農園が始まったのは昭和の初めごろ。
ナシのほかにもクリやブドウ、ベリー類を作っています。

アメリカ原産のキイチゴの仲間ブラックべリーという果物。
口の中ではじけるような食感とさわやかな酸味が特徴で、
浩利さんによると生食用のブラックベリーは、国内では数軒の農家しか作っていないそうです。
難しいのが収穫時期の見極めです。
農園には浩利さんの両親と妻がいますが、収穫ができるのは浩利さんだけだそうです。

直売所で箱詰めを担当するのは妻の千秋さんです。
販売は直売所のほか数量限定で配送もしています。

ブラックベリーはとても繊細で、実に傷がつくと木に生ったままでもカビていくほど。
栽培が難しい果物を育て始めたのは、農業を始める前にやっていたことに理由がありました。
浩利さんは大学を卒業後、青年海外協力隊として西アフリカのブルキナファソで、
およそ2年間マンゴー園の開設などに携わりました。
帰国後に始めたのがブルーベリーの研究です。
浩利さんはアメリカのブルーベリーと、
日本のブルーベリーの仲間を交配して「みのうの輝」という新しい品種を開発しました。
開発からおよそ10年、去年 農林水産省に品種登録されました。
この交配の登録は日本初だそうです。

浩利さんの研究はアメリカの学会誌にも掲載されました。
開発した「みのうの輝」はアントシアニンやポリフェノールなどの
成分をブルーベリーより多く含んでいます。
みのうの輝きの苗木から、ブルーベリーの未来が広がっていくかもしれません。

◆津田農園ホームページ
HP:https://www.tsudafarm.com/
問い合わせ:090-7126-4477