のJチャンやまぐち
やまぐち未来人 「徳山商工高校環境ものづくり部」
ひびの入った床にセメントをぬりぬり。
ここは徳山商工高校の渡り廊下。
セメントを塗っているのは補修工事の専門業者ではありません。
彼女たちは徳山商工高校の生徒で、「環境ものづくり部」の部員たち。
生徒たち自身で学校の補修を行う県内唯一の部活動です。
ほかの生徒が部活動に打ち込むのと同様に、彼女たちもこの部活動に青春をかけています。
セメント補修のほかにも、高圧洗浄機やポリッシャーを使用し学校をきれいにしています。
駐車場の白線が薄くなった場所も
「環境ものづくり部」がペンキを用いて手作業で修復していきます。
そもそも「環境ものづくり部」は
「橋の模型づくり」を通して土木構造物のしくみを学ぶために
10年前に本格的にスタートしました。
スタート直後、学校でコンクリートが割れ危険な場所が!
すぐさま動いたのが「環境ものづくり部」でした。
顧問が「われわれの部活動で直す」と申し出て修復。
生徒から「現場の勉強になった」と技術も学べて学校にも貢献できることから
修復作業は現在も続いています。
部長を務めるのは3年生の各務(かがみ)帆南(はな)さん。
中学生の頃は美術部に所属していて高校でも美術部に入ろうと思いましたが、
徳山商工高校には美術部がありませんでした。
どの部活に入ろうか悩んでいたときに
環境ものづくり部の顧問からスカウトを受けました。
「なにをつくるのかな?」と思い体験入部。
「橋の模型」をつくった際に「ものづくり」の魅力に目覚め
環境ものづくり部に入部しました。
大好きな学校を修復しきれいにすることにやりがいを持ち
部員をまとめる各務さんの将来の夢は「インテリアコーディネーター」。
環境ものづくり部で培った経験を活かし
「周りの人から見てすごいと思ってもらえるようなデザインをつくるひとになりたい」
と目を輝かせていました。