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やまぐち未来人 「ノーコードで描く未来」

山口大学 大学院の1年生 吉永直樹(よしなが なおき)さん。
学業の傍ら吉永さんは、アプリ開発の会社を2021年1月に設立します。

吉永さんが開発に使うのは、ノーコードというプログラミング方法です。
通常、システム開発の際にはプログラミング言語で書かれたソースコードが必要。
ソースコードはシステムに命令を与える文章のことで、
アプリなどはこれに従い決められた動作を行います。
一方「ノーコード」ではソースコードを書くのではなく、
あらかじめパーツ化されたコードをパズルのように組み合わせるだけ。
そのため専門知識がなくても早く・低コストでアプリなどを作ることが出来るのです。

吉永さん:「一番のノーコードのメリットはスピード感。
      普通はプログラムを組むのに数時間・数十分かかってしまうところを、
      2分、1分、30秒で慣れたら作れる。非常に便利な機能だと思います。
      そして開発時間を短縮できるということは、
      開発の人件費を抑えることが出来るということ、安価なサービス提供につながる。」

実際に飲食店の予約アプリを「ノーコード」で作ってもらうと、
10分ほどでアプリが完成しました。

仕事はさまざまな企業が利用できるコワーキングスペースで行っています。
Wi-Fiなどパソコンでの作業に必要な設備があり、
利用料は1日1100円、学生であれば月額3300円で、
平日は自由に使うことができます。

会社の設立に先駆けて吉永さんのもとには、すでにアプリ開発の依頼が舞い込んでいます。
宇部市のお花屋さん「エヴァーグリーン」の代表、二村さんは、
吉永さんにアプリの開発を依頼しています。
二村さんが考えたのは、月額定額制で花を楽しむ「サブスク」のサービス。
アプリには、客の来店確認機能とネットでの決済機能を盛り込みたいと考えています。

吉永さん:「起業したいけど起業できないサラリーマンであったり、
      店舗の方で アプリとかやってみたいけど、分からないし高いしなぁ みたいに、
      色んな挑戦出来ていない面を発見して、
      その中でも私が一番貢献出来るところはどこなのかと考えたとき、
      ノーコードを使った挑戦を出来るようにするというところの
      解決をまずするべきと思って。」

吉永さんは、企業を向けにアプリ開発の研修も行っています。
この日は東京に本社を置くコンサルティング会社が参加しました。

参加者:「作業時間的には本当1時間ちょっとくらいだったと思うんですけど、
     そんな短い時間でこれだけのアプリを作れるというのは本当にすごいなと思いました。」
参加者:「(開発は)難しいからみんななかなか出来ないんだろうな
     というイメージがあったんですけど、ノーコードで取り組んでみたら
     意外と簡単に自分でも出来るんだなというのが分かった機会だったと思います。」

ノーコードで効率的にアプリを作り開発費用を抑える。
そして自分で作るという選択肢も提案する。
見据えるのは「誰もが挑戦出来る未来」です。

吉永さん:「技術革新によって挑戦出来てなかったことに挑戦しやすくする。
      挑戦可能な社会というのが、私が作りたいと思っている社会で、
      会社でその夢へ向けてひとつひとつ課題をつぶして、
      叶えることが出来ればと思っています。」


◆アプリ開発の依頼先
Regional Innovations(リージョナル・イノベーションズ)吉永直樹さん
電 話:080-2940-9517
メール:r.next. Innovations@gmail.com