のJチャンやまぐち
やまぐちの底力「カワノ工業(柳井市)」
柳井市に本社があり、コンクリート製品を製造する「カワノ工業」。
創業86年の老舗で従業員は196人、
県内に3つの工場を有していて
この業界では県内有数の規模を誇ります。
工場内に所狭しと積まれたコンクリート製品。
カワノ工業では、用水路や下水管のほか
電柱や「パイル」と呼ばれるコンクリート製の杭などを製造しています。
河野和明 社長
「コンクリート製品も世の中のニーズが変わってきていますので、
わが社は多品種少量生産で、あらゆるコンクリート製品を製造しております」
カワノ工業の強みは製品の「種類の豊富さ」。
およそ50種類もの製品を製造してきた実績があります。
製品は、2~3キロのものから120トンのものまで、
顧客の細かいニーズに対応できます。
もうひとつ、カワノ工業の自慢は、
なんといっても、その「技術力」。
主に「建築」の分野で発揮されています。
安全性・確実性が求められる耐震補強工事も手掛けました。
カワノ工業は、1933(昭和8)年に創業。
当初は、セメント製の屋根瓦の製造からスタートしました。
「基礎から屋根まで」をモットーに
地域の人々の住生活に密着し、
現在は、屋根工事や住宅リフォームまで手掛けています。
こちらは岩国市の建築現場。
カワノ工業が作った主要部材がありました。
工場で「建物の主要部材」を作って建築現場で組み立てる
「プレキャスト工法」と呼ばれる建築方法です。
工場で生産することで
「職人不足の解消」や「工期を短縮できる」というメリットがあります。
現在建設中の小中一貫校、
岩国東小中学校の校舎になる予定です。
カワノ工業で作られた主要部材は約500個。
建物全体のおよそ8割を占めます。
こちらの建物は、来年7月末に完成予定です。
河野和明 社長
「最近の地震、台風、豪雨の自然災害を見ますと、
地域のインフラ整備の大切さを痛感しておりますので、
わが社もそこに貢献できるように会社を続けていきたい」