のJチャンやまぐち
やまぐちの底力 藤原米穀店CoiCoi
山口市の中心部にある米穀店。
店の中には常時10種類ほどのお惣菜が並びます。
なぜ米穀店にお惣菜を置いているのでしょうか?
およそ5年前に母・照美さんが米と一緒に食べられるよう魚を販売するようになりました。
そのうち、魚だけではなく野菜や肉などのおかずも売って欲しいという声がお客さんからあがります。
そこで管理栄養士の資格をもつ藤原さんが様々なお惣菜を取り揃えるようになったのでした。
近所に住む常連のかたも…
店舗の営業時間が終わった午後2時。お惣菜をトラックに積み込んでいきます。
藤原さんはお惣菜やお弁当の宅配も行っています。
一人暮らしの高齢者のお宅を中心に回っています。
この日のお弁当は9種類のおかずが詰まった「健康弁当」です。
見た目だけでなく、栄養バランスもしっかり考えられています。
毎日注文する人もいるということで、毎日メニューを変えているんだとか。
この日訪れたのは、市内で一人暮らしをしている山口さん(88)です。
奥様が亡くなってから、一人分を料理をすると高くつくということで、週に3回利用しています。
山口さんは5年前、自動車の免許を返納しています。
国の調査によると山口市内に住む75歳以上の人で食料品の購入に不便を感じているいわゆる「買い物弱者」の推計割合は42%にのぼります。
背景には免許の返納やスーパーマーケットなど近隣の店の閉店が考えられています。
藤原さんはそのような現状に直面し、高齢者でも栄養面でも安心して暮らせる仕組みを作りたいという思いを持つようになりました。
「地域の食の環境を整え、安心して暮らせる地域づくりをしたい」と話す、藤原さん。
きょうもトラックで駆け回ります。
▼問い合わせ先
藤原米穀店CoiCoi
山口市道祖町5-15
083-922-0697