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やまぐちの底力 「宇都宮帆布工房」


やまぐちの底力 「宇都宮帆布工房」

 

 

JR小野田駅近くにある、小さな作業場。「宇都宮帆布工房」です。

「帆布」とは、船の〝帆〟に使う〝布〟のことです。

こちらの工房では主に綿やポリエステルアクリルなどで作っていて、

何より、丈夫さが特徴です。

ただ、生地が厚いため、扱うには高い裁縫技術が求められます。

そんな帆布を自在に加工できるのが、この会社の〝底力〟です。

 

「お客さんにオーダーメイドでどんなものでも帆布なら

合わせて作れるよっていうのが強みになります。」

 

 

こう語るのは、3代目の宇都宮秀彰さん。

 

顧客のニーズに応え続けて60年。

 

 

「宇都宮帆布工房」は、駐車場の料金所を覆う雨よけや、

さらには、遊具の屋根など、帆布を使った商品をこれまで作ってきました。

ほとんどの工程は手作業です。

さまざまな要望に職人たちが応えてきました。

 

 

生地によって、帆布の伸び率や縫製の仕方が違うので

職人の得意分野合うように、社長が仕事を振り作業を行っています

生地の厚みで、使う糸の太さや針も違うので、職人も熟練の技が必要だと言います。

 

社長の宇都宮さんは

「それぞれの職人すべてが「何でも来い」という感じではないが、

それぞれ分野で作業しプロ同士が集まって1つの製品を作っている」と語っています。

 

店の創業は1958年。

当時の社名は「宇都宮テント商会」です。

その名の通り、高度経済成長の時代は主にテントをつくり、

その後はトラックの荷台カバーも手掛けるようになりました。

 

 

「帆布をもっと知ってもらいたい」と

考えた宇都宮社長は、新たな商品づくりを始めました。

きっかけは、祖父であり創業者・勇さんの「昔は業務用として牛乳屋さんのかばんを作っていた。」という言葉。

こんな丈夫な袋ができるならオーダーメイドで作っていきたいなと思った宇都宮社長は

長年培ってきたノウハウを生かしてお望み通りの帆布かばんをつくることにしました。

カバンは手元にあるサイズだが、その分伸び率の関係で、引っ張ったり、縮めたりと

1点から1点までの距離を考えながら、調節が必要だということです。

 

 

 

「細かいニーズにも対応してくれる」と評判を呼び、

年間200から300個製造するほどになりました。

取材中かばんを買いに来た人は

「私は背が低いのであまり紐が長いと下を擦っちゃうので、取っ手だけを短めにしてもらった。

出来栄えは最高です。」と笑顔で語る。

オリジナルのカバンが会社を全国区に押し上げ、県外から様々な注文が来るようになりました。

 

宇都宮社長は

テントだけでなく「帆布」を知ってもらおう。「帆布」を使ってモノづくりをしよう。

という意志を発信するため

長年の会社の屋号を「宇都宮テント商会」から「宇都宮帆布工房」変更。

社名を変え、「帆布」の良さ、そして、加工の技術を広くアピールしています。

 

加工の技術が評価され、意外な所からテントの発注も来ました。

 

戦争を描いた大ヒット映画「永遠の0」。

その中で使用する軍のテントを手掛けました。

制作側の細かい注文に応えられるのは、宇都宮帆布工房しかなかったといいます。

ニーズに合わせて商品を作る3代目の宇都宮社長

モノづくりの根本にあるものを聞くと…

 

 

「『一心一針』

意味としては、うちはミシンを使って縫ためひと針ひと針思いを込めて縫っているということです。

その思いを込めてお客さんに喜ばれること。それをモットーとして作っています。」

と力強く語りました。

 

高い加工力と要望への対応力。

スタッフ7人の小さな工房が帆布の可能性を広げています。

 

 

 

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