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やまぐち未来人 「下関市園芸センター主任 内田祐介さん」

今年3月、優美で可憐な純白の花が新たな品種として
認定登録されました。「下関千年浪漫」。
バラに似た八重咲きのツバキです。

生み出したのは、下関市園芸センターに勤め、市職員でもある内田祐介さん。
自称「植物オタク」の42歳です。
これまで3品種のツバキを世に発表し、
日本ツバキ協会から新品種として3年連続で認定登録を受けました。
いずれも市が舞台となった源平合戦をモチーフに花の色は紅白になっています

そんな内田さんを植物の世界へと導いた花・・それは胡蝶蘭。
小学1年生の頃、ホームセンターで虫に似た花を見て衝撃を受けました。
親に買ってもらうも枯れてしまったことで火が付き、
お年玉を費やして別の植物を買うほどに。
色んな育成方法を試すうちに、どっぷりはまっていました。

品種改良で大事になるのが観察。
内田さんは従来品種とは違う花の色をつける枝を見つけました。
突然変異。これが実は品種改良への第一歩と言います。
花の色や葉の大きさなど変化が起きているものを見つけたら、挿し木をして育ます。

 

一方、挿し木とは異なる方法で、種まきを繰り返して、生み出したのがツバキでした。
実は今年新たな挑戦を控えています。品種登録へ向けた「第4のツバキ」の出願。
これまでの3品種とは異なりシンプルな形で、かかった月日はなんと20年。
「下関の花になってほしい」と願い、名前は一般公募する予定です。

「日々の発見が楽しい」という園芸を下関から発信し、
日本の園芸をもっと面白いものにしたい。
少年のような内田さんはそんな大きな目標を掲げています。

 

◆下関市園芸センター
住所:下関市富任町5-7-1
TEL:083-258-0147