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やまぐち未来人 「ACT SAIKYO 齋藤 夏 選手」
周南市を拠点に活動しているバドミントンチームACT SAIKYOの最年少メンバーです。
齋藤選手は今年入団2年目。
高校の先輩でもある川島美南選手とのペアで加入直後から
国内のトップリーグSJリーグの試合にも出場しチームの中心選手として活躍しています。
齋藤選手がバドミントンを始めたのは幼稚園の時。
バドミントンをしていた両親に勧められたのがきっかけでした。
その後メキメキと頭角を現すとバドミントンの強豪埼玉栄高校に進学。
3年生の時には全国高校総体・インターハイのダブルスで優勝し
シングルスでも3位に入るなど全国にその名を知られる存在となりました。
そんな齋藤選手が卒業後に選んだチームは
故郷の埼玉県から遠く離れた山口県のACT SAIKYO。
そこにあったのは小さい頃から追いかけてきた背中です。
3歳年上の姉・齋藤栞選手は、ACT SAIKYOのキャプテンを務めているチームの大黒柱です。
齋藤夏選手は「姉がいると入って心強いし、安心できるというのがあった」と話します。
姉妹でチームメイトに…妹の存在は姉の栞選手にとっても心強いようです。
「勝ちへの執着がすごい勝ちにこだわっているのは感じる」と話す齋藤栞選手。
ただプレースタイルは全く違うようで、
齋藤栞選手は「私はコースに打ち分けるタイプだが
妹は「ガツガツ系」「自分で組み立てて自分で点数を取るという感じ」と語ります。
齋藤夏選手が得意とするのはダブルスの前衛でのプレー。
相手の形を崩して攻めに転じる役割を担っています。
試合で見せる気迫あふれるプレーを増田敏雄監督も
「一番は気持ちの強さ。どんな場面でも強気で気持ちを前面に出して
相手に向かっていけるのが彼女の強みだと思う」と評価しています。
そのプレーぶりは日本代表チームの目にも止まり
去年から男女混合ダブルスの日本代表B代表に選ばれています。
さらに今年はワンランク上のBプラスとなり
代表選手としての海外遠征なども予定されていましたが新型コロナの影響で次々と中止に。
貴重な経験の場を踏むことができませんでした。
ペアを組むのは高校の同級生で現在早稲田大学に通う緑川大輝選手です。
現在世界ランキングは80位。
今年は大会がほとんどなかったためランキングを上げることはできませんでしたが
今後の成績によってはA代表も見えてきます。
大きな目標は4年後。
齋藤夏選手は「2024年のパリ五輪に出るというのが目標で
パリ五輪が終わってもその次の五輪も行きたいという目標はある」と語ります。
山口で技術を磨いて世界へ…将来を嘱望される若きプレーヤーの挑戦は続きます。