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やまぐち未来人 「書道アート 廣石伸志さん」

書道家・廣石伸志さん(48)が制作する「書道アート」は、
書体や作風といった“枠”にとらわれず、
作品によってまったく違う表情を見せます。
感性や その時の気持ちに従い 筆を走らせるといいます。
書に詩を添えたり、絵を描いたりするなど、
廣石さんの作品は バラエティに富んでいます。


廣石さん:「独学なんですよね。
        我流で、いっさい習字を経験していないので習字とはまた違う。
        自分の自由に表現できるのがアートじゃないですかね」

廣石さんは料理人でもあります。
店を経営するかたわら 書道家として作品を制作しています。
営業が終わったあとの店内が、廣石さんにとっての「アトリエ」。
集中して“無”になれると話します。

廣石さんの「表現の手段」は様々。
ときには、筆の代わりに布や紙の切れ端を使って書くこともあるそうです。
固定観念にとらわれずに制作するのが、廣石さんが考える書道アートです。

一見、何の変哲もない「墨のしぶき」ですが・・・。
一滴に 廣石さんのこだわりが詰まっています。

廣石さん:「躍動感が大事。生きている感じ、生かされている感じにしたい。
      点がここにあったらバランス的にいいんじゃないか。
      意図的にしぶきを書くことも」

高校卒業後、18歳で地元の中国料理店に務めた廣石さん。
料理長を任されるようになった20代後半の頃、転機が訪れました。
きっかけは 手書きの「お品書き」でした。

廣石さん:「お客様から呼ばれまして『あんたおもしろい字書くね』と言われた。
      うれしかったです」

2011年に独立し、自分の店を構えてからは
「料理」と「書道アート」の二足のわらじで活動してきました。

ところが、2020年は新型コロナウイルスの影響で我慢の1年でした。
そんななか“強い思い”を込めて描いたのが、今にも動きだしそうな「龍」です。

廣石さん:「龍というのは、躍動感があって本当に昇っていく感じ、力強さ
      皆さんに少しでもパワーを与えたいというか、
      力がある作品にしたいという思いで描き始めました」

胴体は、ハケを使って躍動的に猛々しく描きます。
細部へのこだわりは留まるところを知りません。

廣石さん:「感性なので、ここに何色が入ったらいいというのはその時にしかできないもの。
      唯一無二なので」

廣石さんは、
お客さんの要望を聞きながら作品制作を行っています。
全国各地から依頼を受けて
「唯一無二」の書道アートを制作しています。

 

◆作品制作の依頼や問い合わせ先
廣石さんの公式ホームページ http://s-hiroishi.com/

◆食彩健美 廣石
電話:0836-73-2272