Jチャンやまぐち

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やまぐち未来人 「ジン造り 西村一彦さん」

洋酒のジンです。
「青が舞う」と書いて「オーブ」と読みます。
油谷湾から見える景色から名づけられました。

作ったのは、長門市で育った西村一彦さん。
いまは京都で酒店を経営しています。長門と京都を行き来する生活です。

ジンを作るには20時間かかるといいます。
蒸留器に原料のバイオエタノールや
風味の元となるジュニパーベリーという木の実を入れていきます。
そして西村さんのジンに欠かせないハーブを調合していきます。
ジンはメーカーごとに異なるハーブやスパイスが使われていて
それが味や香りの個性となるそうです。

蒸留器にかけること10時間…。
様々な種類・香りのハーブが入っていましたが、
出来上がったジンからは、すっきりとまとまった香りが!

豊かな個性をプラスするハーブは蒸留所の近くで育てられています。
日本の棚田百選東後畑地区の一角です。

西村さんがここで育ったハーブを使おうと思った理由に、
故郷への想いがありました。
「大好きだったこの景観が100年持つようなことができるんじゃないか」
そんな西村さんの思いを知り声を掛けたのは、
ゆや棚田景観保存会のメンバー・和田あいこさんです。
和田さんは後継者のいなくなった棚田の活用法を考えていたところでした。

意気投合したふたり。
和田さんらゆや棚田景観保存会のメンバーは
耕作放棄地になっていたたんぼを、ハーブ畑として整備します。
張り出した竹や木の根を伐採したり、
排水のため水路を掘ったりと土壌作りに1年かかりました。
ハーブの栽培も保存会のメンバーが中心となって行っています。
西村さんは和田さんがいたからこそ、このジンが出来たと感謝しています。

西村さんのジンづくりの目標は年間1万本の生産です。
今年からヨーロッパや香港へも輸出される予定です。


問い合わせ先
【Neo Blue Distillery】
neobluedistillerycoltd@gmail.com