Jチャンやまぐち(22年4月~)

のJチャンやまぐち(22年4月~)

やまぐち未来人 「木工作家 楳田亨樹さん」

朝日新聞との共同企画「やまぐち未来人」
今回は、これまで捨てるしかなかった木材を使ってペンを作る周防大島町の男性をご紹介。

美しいフォルムのボールペンや万年筆。
一つひとつ木目が異なり、同じものはありません。
使われているのは剪定や伐採されて捨てられるはずだった木材です。

木工作家の楳田亨樹(うめだ・こうき)さん。
3年前に周防大島町に移住し、ペン作りを行っています。
楳田さんは広島県福山市の出身。
建築士の父や大工だった祖父の影響で木工の道を志しました。
広島県内の家具メーカーで営業の仕事、
国内有数の家具の産地として知られる岐阜県高山市のメーカーで2年間、
家具作りの修業に励みました。
その後、「海外で働きたい」という夢を叶えるため、青年海外協力隊に応募。
2017年にカリブ海に浮かぶ島国 ドミニカ共和国に派遣されました。

ドミニカ共和国で、木工による新たな特産品づくりに携わる中で、
作業場に積み重なっていた木の破片や端材に目を付けます。

「これをどうにか有効に使えないものか・・・」
その端材を使ってカッティングボード(まな板)やアクセサリーを作ると、
観光客に好評となったそうです。

こうした経験をした楳田さんは、2019年ドミニカから帰国後、周防大島町に移住し、
木工と並行してミカンの栽培も始めました。
ここで、偶然にもドミニカでの経験が生きることになります。
植え替えなどため伐採されたミカンの木は、時代の流れとともに薪としての用途は減り、
最近ではほとんどが捨てられていました。
こうした木材を活用しようと始めたのがペンの製作です。

2センチ角に整えた木材を10種類もの道具を使ってミリ単位で削っていきます。

「やっぱり木目と木の温かさ、この周防大島で20年30年と生きてきた木というのを
木目とかで感じ取ってもらえるんじゃないかと思います。」と語る楳田さん。

捨てられるはずだった木が一生使えるアイテムに生まれ変わりました。

これまでに「庭に植えられていた思い出の木をペンにしてほしい」といった依頼もあったそうです。
楳田さんは持ち込まれた木材の加工も受け付けています。

自然の恵みを有効活用する楳田さんの取り組みは、今後さらに広がりを見せそうです。

◆GUWASHI GREEN WORKS
住所:山口県大島郡周防大島町東安下庄1814−43 
電話:090-7130-6802
HP:https://www.guwashiwoodworks.com/
ボールペンや万年筆など楳田さんの作品は、ホームページからも購入できます。