【山口】周南市文化振興財団 使途不明金問題 被害額は約1億5000万円 理事長を兼任する市長が会見
周南市文化振興財団は使途不明金に関する独自調査の結果を発表し、被害額は1億5000万円余りに上ることを明らかにしました。裁判中の元職員は横領した金を競馬につぎ込み1億38000万円の損失を出していたということです。
【周南市文化振興財団 藤井律子理事長】
「犯罪行為に歴代の理事・評議員の誰もがこれに気付かず、結果として当財団が大きな被害を被ったことを現理事長として大変重く責任を受け止めております。」
財団によりますと、元職員の山本孝泰被告は18年間にわたり、横領などを繰り返していたということです。
同じく元職員の澤野正典被告は使途不明金を隠すため、決算報告書を偽造していたということです。2人の元職員の行為による被害額は1億5000万円あまりにのぼるということです。
山本被告は横領した金を競馬などに使っていて、競馬では約9年間で1億38000万円あまりの損失を出していたということです。山本被告と澤野被告は、ともに刑事裁判中ですが財団は今後、民事裁判を起こす方針を示しました。
【周南市文化振興財団 藤井律子理事長】
「両名に対しては刑事上のみならず民事上もしっかりと責任を追及する必要があり、当財団として法的措置を講じたうえで、被害の回復にしっかりと努めてまいる所存です。」
財団は損害賠償請求の提訴を今月中に行う予定です。
UPDATE:2024-08-07