【山口】ドローンでシカ巻き狩り実証実験
猟犬の代わりにドローンを使ってシカを捕獲する実験が長門市で行われました。
このドローンには、カメラや花火、犬の鳴き声が流れるスピーカーが搭載されています。
これから始まるのは農作物に被害を与えるシカの「巻き狩り」です。
「巻き狩り」とは本来、猟犬を使って獲物を追い込んだ後、
待ち伏せしていた猟師が獲物を仕留めます。
猟師の高齢化により人数が減少し猟犬の管理も課題となっています。
猟犬の代わりにドローンを使うことでより効率良く捕獲できるか。
長門市の猟友会と県が協力して実験を行いました。
県によりますと、シカによる農作物への被害はここ数年増加傾向で、
被害額も1億円を超えています。
=長門猟友会・増野建治会長=
「普通のまともなのがこれですね、シカが食べたのがこういう感じになります、
先っちょを食べるんです。毎年やられています困ります」
スギやヒノキの皮をめくったり稲や果物の枝を食べるなど
深刻な影響を及ぼしています。上空約50メートル。
ドローンのスピーカーから犬の鳴き声を流し逃げてきたシカを待ちます。
10カ所に分かれて行われた「巻き狩り」で3匹が捕獲されました。
課題として猟師がドローンの位置を把握しにくく
操縦士との連携の難しさなどが指摘されました。
=長門猟友会中野隊・増野敏之さん=
「ドローン自体は結構大きな鳴き声で迫力ある鳴き声でした。
びっくりしました。実際に犬に追われるやつだったらもっとダーッと速くシカも逃げてくる
今日はゆっくりおかしいなみたいな感じで逃げてきたので割と撃ちやすかった」
県は、今後も実験を重ね猟の効率化につなげていきたいとしています。
UPDATE:2024-08-19