【山口】JR貨物 輪軸の組立て作業で不正 7月に新山口駅で脱線した貨物列車でも

7月にJR新山口駅で脱線した貨物列車。この列車は、車輪を組み立てる作業でデータを改ざんする不正が行われていたことが分かりました。国土交通省は11日に、JR貨物に立ち入り検査に入りました。
今年7月、JR新山口駅で、24両の貨物列車が出発して300メートル走ったところで脱線しました。脱線したのは先頭の機関車で、車輪を支える車軸が折れていたということです。
事故により山陽線と山口線の一部区間が運休し、2日間でおよそ3万人に影響が出ました。
脱線事故を受け、JR貨物は社内調査に着手。その調査の中で社員からの申告により、不正行為が分かったということです。
立ち入り検査が行われたのは、不正が確認されたJR貨物の広島車両所などあわせて3カ所です。JR貨物によりますと、車輪や車軸を組み合わせる作業の際、基準値を超える圧力をかけたにも関わらず、検査結果のデータを基準値内のデータに差し替える改ざんを行っていたということです。作業担当者が「基準値を若干超えても問題ない」と認識していたしています。不正が確認されたのは機関車4両と貨車560両で、JR貨物は運用を停止し検査するとしています。
その不正行為は新山口駅で脱線した車両でも行われていました。不正と事故との因果関係についてJR貨物は「運輸安全委員会において調査している」として、回答を差し控えました。

UPDATE:2024-09-11

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