新しい人生の幕開け 模擬生前葬
就職活動している学生たちはインターンシップで職業体験したりします。
きょう取材した大学生が選んだのは葬儀業界。
生きているうちに友人などに感謝を伝える「生前葬」を体験しました。
yab記者
「こちらの古民家の一室では生前葬の準備が行われています。体験する方のプロフィールや遺影の代わりに似顔絵が用意されています」
萩市の古民家で行われた模擬生前葬は、コープ葬祭がインターンシップの一環で行ったものです。
「生きること」について考えることで、就職活動やキャリア形成などに繋げてもらおうと企画されました。
体験するのは高知大学3年生の吉川基稀さん(21)です。
吉川基稀さん(21)
「葬儀会社に興味があったというよりコープ葬祭の考え方・理念に興味があって参加させて頂きました」
コープ葬祭によりますと、「生前葬」は生きている間に友人や親せきに感謝を伝えるもので徐々に浸透しているということです。
今回の模擬体験は、新しい人生の始まりという位置づけ。
参加者たちは吉川さんの門出を祝って声をかけながら献花していきました。
吉川基稀さん(21)
「棺の中は暗くて狭いんですけど、これまでの自分を考え直す時間になって、みんなから笑顔で送り出してもらえるような人間になりたいなと感じました」
コープ葬祭萩店 大橋茉莉奈さん
「葬儀業界は暗い悲しい寂しいというマイナスなイメージが付いておりますので、今までの自分を振り返る場所としてこういった機会を広げていけたらと考えています」
コープ葬祭は、今後もインターンシップなどを通じて生前葬の認知度を上げたいとしています。
UPDATE:2024-09-13