【山口】2つの単純なミスが重なる 9月23日の山陽新幹線運休の原因が判明
9月23日に山陽新幹線が保守作業の遅れで運休したトラブルは、2つの単純ミスが原因でした。保守用車両のブレーキが緩まず移動できなかったのは、誤って非常停止ボタンが押されていたためでした。
9月23日、3連休の最終日に発生した山陽新幹線のトラブルは、約7万2000人の予定を狂わせました。JRによりますと、厚狭駅と新下関駅の間にある埴生トンネル内で深夜から行われていた保守作業で、単純なミスが相次いでいました。
まず、新幹線に電気を供給する架線の張替え工事で、金具の取り付け手順を間違え、1時間半以上、作業の終了が遅くなりました。
またこのあと、保守用車両のブレーキが緩まず、移動できなかったことも運行に影響しましたが、これは「非常停止ボタン」が誤って押されていたためでした。作業員は、ブレーキ付近の調査に集中し「非常停止ボタン」が押されていることに誰も気が付かなかったということです。
今回のトラブルで、山陽新幹線は23日の始発から午前中にかけて75本が運休し、121本に遅れが出ました。JRは「お客様に多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫びするとともに、再発防止に努める」としています。
UPDATE:2024-09-30