JR美祢線 復旧検討部会で上下分離方式を提案
去年夏の豪雨災害以降、全線運休が続く美祢線について、JR西日本は、鉄道を復旧する場合、線路などの設備を自治体に譲渡して管理を任せ、列車の運行をJRがおこなう上下分離方式を提案しました。
美祢線の復旧検討部会ではJR西日本と県、美祢線沿線の3つの市が鉄道以外の選択肢も含めた復旧の方向性を協議しています。
全線運休が続くなか、JR西日本は鉄道を復旧する場合、費用は58億円以上、期間は5年程度かかると試算しています。
JR西日本は、これまで美祢線が赤字路線だったことを踏まえ、鉄道を復旧した場合、単独での運営は難しいとしています。
きょうの会議では、線路などの施設や土地を自治体に譲渡して管理を任せ、列車の運行をJRがおこなう上下分離方式を提案しました。
自治体が設備の維持管理で負担する費用は年間3億円以上としています。
JR西日本広島支社 能登一明地域交通課長
「地域の皆さまとともに議論や検討を行った結果、鉄道での復旧が選択される。そういうことであれば只見線のような上下分離の形で皆さまに運営に関与していただくことは一つの選択肢であるというふうに考えております。」
次回は、12月の予定で鉄道以外の復旧方式などについても協議するということです。
UPDATE:2024-10-31