【山口】静寂を打ち破る矢 若者たちの決意 防府天満宮で「弓始式」
防府天満宮では矢を放ち、邪気を打ち払う毎年恒例の神事がおこなわれました。新たな決意と共に弓の弦を引くのは、二十歳を迎えた若者たちです。
狙うは12m先の的。静寂の中、全神経を集中して弓を構えます。「弓始式」は、防府天満宮に祀られる菅原道真が弓の達人であったことに由来するもので、「成人の日」の恒例行事です。「邪」と書かれた的を射貫くと、社殿や境内の邪気を払うと伝えられています。今年は弓道の経験を持つ二十歳の若者8人が的を狙いました。着物に身を包み矢を放つ美しい姿に、参拝客からは拍手が送られていました。
呼吸を整え弦を引き、狙いを定めて、矢を放つ。若者たちは、その心に新たな決意を秘めているようでした。
UPDATE:2025-01-13