【山口】全身麻酔後の幻覚を看護を学ぶ学生がVRで体験
全身麻酔を使った手術をきっかけに幻覚をみるなどの「術後せん妄」。
看護を学ぶ学生がせん妄の状態をVRを使って疑似体験しました。
病室で兵士が殴りかかり首を絞めてきます。天井にはうごめく大量の虫。
「術後せん妄」の幻覚です。
防府市のYIC看護福祉専門学校で患者が陥る状態を理解するために
VRを使った授業が行われました。
術後せん妄は手術のための全身麻酔などがきっかけに起こる一過性の意識障害で、
数日から数週間ほど続きます。
患者は幻覚や幻聴の恐怖から逃れようと暴れてしまうこともあり看護する側にとっても
大きな負担がかかります。
場合によってはベットに縛る身体拘束を行うこともあるということです。
=体験者=
「すごい怖い体験をしていて寄り添ってあげたいと思います」
「つらい思いをしている感情を少しでも気楽なほうに持っていけたらいいなと思います」
VRは周南公立大の松浦純平教授が
大阪電気通信大学大学院の登尾研究室と開発しました。
=周南公立大・松浦純平教授=
「怖いから逃げたい。くくられてしまうと逃げられない。
余計にせん妄が悪化してしまうという悪循環、
負のスパイラルに陥ってしまうことがあるので看護師側が理解することが大事」
患者の内面を理解することでどのような看護が必要かを考えてもらえばということです。
UPDATE:2025-01-16