【山口】宇部市の長生炭鉱・排気口「ピーヤ」の中の障害物撤去作業 4月に再び潜水調査へ
83年前の水没事故で183人が犠牲になった宇部市の長生炭鉱。4月の潜水調査に向け、20日に障害物の撤去作業が行われました。
宇部市の「長生炭鉱」は1942年の水没事故で183人の労働者が犠牲となり、遺骨は今も海の底に残されたままです。遺骨の収集を目指す市民団体は20日、「ピーヤ」と呼ばれる排気口の内部にある障害物を撤去していきました。市民団体は4月に「ピーヤ」からの潜水調査を予定しています。
2024年7月の調査では障害物に遮られ、遺骨があるとみられる坑道まで進めませんでした。20日は約1時間作業が行われ、長さ1メートルを超える木材などが撤去されました。
【ダイバー・戸田政巳さん】
「(坑内は)ヤグラみたいなのを組んでたと思うが、それが崩れ落ちているので3~4メートルくらい木々が積み重なっている状況になってるんじゃないか。」
【市民団体・井上洋子さん】
「4月にご遺骨に到達できるかどうかは非常に難しいところもあるかも分かりませんが、ご遺骨に近づくための準備は一歩一歩進んでいると思っております。」
作業は今後も天候を見ながら進められるということです。
UPDATE:2025-03-20