【山口】国内唯一 下関市の水族館でシロナガスクジラ全身骨格標本の定期検査
下関市の海響館には国内で唯一、シロナガスクジラの全身骨格標本が展示されています。これはノルウェーの博物館から借りているものです。24日はその博物館の館長が海響館を訪れ展示の状態を確認しました。
改修工事のため休館中の海響館で、ひときわ存在感を示しているのは1880年代初頭にノルウェー沖で捕獲された世界最大の哺乳類シロナガスクジラの骨格標本です。レプリカではなく実物の全身骨格標本は、国内唯一の貴重なものです。下関市がノルウェーの北極圏大学博物館から無償で借り受けていて、2001年に海響館が開館した当時から展示されています。
24日は、標本の監修者である東京海洋大学の加藤秀弘名誉教授の立ち会いのもと、北極圏大学博物館のレナ・アーレコル館長が、ひび割れや劣化の状況などを確認しました。検査は原則2年に一度とされていますが、コロナ禍の影響で6年ぶり実施となりました。
標本は2027年9月までの貸し出しとなっています。海響館は今年の夏ごろに営業再開の予定です。
UPDATE:2025-03-24