【山口】新山口貨物脱線事故 折れた車輪の軸などにひっかき傷
去年7月にJR新山口駅で貨物列車が脱線した事故について、国の運輸安全委員会が調査の経過報告書を発表しました。
折れた車輪の軸と、その軸に取り付ける歯車の接合部分に、かじりと呼ばれるひっかき傷があったことがわかりました。
去年7月、東京へ向かう24両編成の貨物列車が、JR新山口駅を出発してまもなく緊急停止しました。
先頭の機関車の前輪が左側に脱線し、車輪を支える軸が折れていました。
国の運輸安全委員会の経過報告によると、折れた車輪の軸と、その軸に取り付ける歯車の接触面に、かじりと呼ばれるひっかき傷があったことがわかりました。
軸は、圧力をかけて歯車に押し込むように取り付けられますが、その際にできた傷の可能性があるということです。
軸に歯車を取り付ける際の圧力を示すデータは改ざんされていて、本来のデータは残されていませんでした。
運輸安全委員会は、引き続き、車軸が折れた仕組みや、データの改ざんと脱線の関係などを調べています。
UPDATE:2025-06-26