【山口】早すぎる猛暑に困惑する農家
連日、異例の暑さが続いています。
猛暑の影響は、野菜や米にまで及び、農家から心配の声が上がっています。
【農家 高野秀吉さん】
「暑くなると、アスパラ本来の水分が蒸発というか、植物全般そうですけど、しおれてくるんですね」
穂先が曲がってしまったアスパラガス。
通常より、サイズも小さくなっています。
下関市の農家・高野秀吉さんは、連日の猛暑で野菜に異変が起きていると言います。
【農家 高野秀吉さん】
「短い時から木になろうと枝が出てくるんですけど」
高野さんによると、暑さで枯れる前に種を残そうとするため、形が変わってしまうということです。
【農家 高野秀吉さん】
「味は変わらないんですけど、こういうのは商品にはならない 暑くなるとこういうのが増えてくるので、ロスが増えて来ます」
商品にならないアスパラガスは、全体の3割にも及ぶと言います。
【立杉駿太陽記者】
「猛暑の影響は、アスパラだけではなく、こちらお米にも及んでいます 田んぼにはってある水は冷たいんですが、中の土はぬるくなっています」
【農家 高野秀吉さん】
「水がお風呂のように煮えたぎってますので、根が傷むんですよね」
苗の根が傷むと、大きさや色に異常が出る未熟米になる可能性があります。
また、気温が高いと虫食いの被害も増えるため、高野さんは収穫量の減少を懸念しています。
【農家 高野秀吉さん】
「農薬も値段が高いし、この暑い中でかけるのも体力的にも厳しいところがある」
「僕らが健康だと乗り切れると思うんですけど、まあ無理せずというところですね」
今後も続く猛暑に、農家の不安は募っています。
UPDATE:2025-07-04