【山口】下関市 10月からリチウムイオン電池を無料回収
下関市では、誤った廃棄を減らそうと、10月からリチウムイオン電池などの充電式電池の無料回収を始めています。
【作業員】
「こういったものが粗大ごみの中に混入しています」
「かなり小さいものもありますので、人の手で探すのが困難」
下関市のリサイクルプラザでは、一日およそ30トンのごみを収集しています。
分別の過程で問題となっているのが、リチウムイオン電池などの充電式電池の混入です。
ゲーム機や髭剃りなど、充電式電池が入った製品は、本来、有害ごみとして捨てなければいけませんが、燃えないごみに混ざっていることが多いそうです。
【下関市環境部環境施設課 岡﨑裕司さん】
「リチウムイオン電池を使用した製品は安全に処理しないと火災の原因になってしまうので」
リチウムイオン電池などの充電式電池は、処理する過程で衝撃が加わると発火し、他のごみに引火する可能性があります。
リサイクルプラザでも、月に数回ごみから煙が出ていて、消防車を呼んだこともあるということです。
【下関市環境部環境施設課 岡﨑裕司さん】
「下関市でもリチウムイオン電池を原因とした火災が発生していますので、発生の防止・市民の皆様の利便性の向上のため、リチウムイオン電池(など)の無料回収を始めました」
モバイルバッテリーにも使われているリチウムイオン電池。
日常生活の中で発火や発煙が相次いでいます。
10月9日には那覇空港で、乗客乗員356人を乗せた飛行機が離陸したあと機内で煙が発生しました。
座席の下に置かれた乗客の手荷物から煙が出て、隣の乗客が持っていたペットボトルの水をかけ消し止められました。
今年の夏は列車でも相次ぎました。
7月には山手線で、8月には新幹線の車内でも煙が発生しました。
もはや生活に欠かせず誰もが持っているモバイルバッテリー。
暑さや熱で膨張したり使わなくなったものは正しく処理することが重要です。
下関市が今月から始めた充電式電池の無料回収は、リサイクルプラザやごみ処理場など市内5カ所で行われています。
これまで回収先がなかった破損・膨張した電池も引き受けていて、16日までに破損した充電式電池を90個回収したということです。
【下関市環境部環境施設課 岡﨑裕司さん】
「回収していただいてありがたい、今後もぜひ続けてほしいという声をいただいている」
「十分に充電ができなくなったものなど劣化したものについては、使用しないということに気を付けていただければ」
下関市は、乾電池やコイン電池の回収も無料で行っています。
UPDATE:2025-10-17

