【山口】岩国市で市民団体がPFAS検査の結果を発表
人体に悪影響があるとされる化学物質「PFAS(ピーファス)」がアメリカ軍岩国基地に隣接する遊水地で検出された問題です。
市民団体は、3度目の調査でも国の基準値を超えるPFASが検出されたと発表しました。
市民団体「瀬戸内ネット」は10月、岩国基地に隣接する遊水地の水質検査を行いました。
その結果、1リットル当たり134・4ナノグラムのPFASが検出されました。
これは国の基準値の2.7倍に当たります。
基準値を超えたのは去年の秋、ことし春に続き3回連続です。
PFASは、かつて基地内で航空機のエンジンの洗浄や消化剤として使われていました。
瀬戸内ネットは、基地内はさらに高濃度のPFASで汚染されている可能性が高いとして、きちんとした調査と濃度低減措置が必要だと訴えました。
【瀬戸内ネット 久米慶典 共同代表】
「米軍基地・自衛隊基地周辺でのPFAS汚染は全国的に問題になっている。その中で岩国基地周辺での本格的な調査が住民の安心・安全を守るためにも強く求められる」
瀬戸内ネットは今後、県に対して基地への立ち入り調査を求めるとしています。
一方、県や岩国市が基地周辺の海や川で行った水質調査では、基準値を超えるPFASは検出されていません。
UPDATE:2025-10-20

