【山口】長門 向津具「草刈りサミット」
体幹を使って動いて汗をかくのはスポーツと同じです。
長門市で、棚田を守りながら草刈りを楽しむ「草刈サミット」が行われました。
【開始ホイッスル】
「3、2、1、ピー!」
油谷湾を臨む棚田に一斉に鳴り響くエンジン音。
草刈りは作業ではなく、スポーツ!
向津具(むかつく)地区で行われた「草刈サミット」は、重労働で腹立たしい草刈りにアスリートさながら前向きに取り組みます。
参加した10チームは、2人1組で草刈りの技術やチームワークを競いました。
棚田には背丈よりも高い草や、ツルのように固い草が生い茂ります。
【参加した女性】
「やねこい。絡み合ってるから1回に刈れない。二段刈り三段刈りしないと」
【参加した男性】
「ねばっこいというか、しなりがある草で倒れてくれなくて、握力も体幹も使います」
高齢化が進む中、管理や維持が難しくなっている棚田。
草刈りサミットには、農家の労力を減らし地域の景観を未来に残したいという思いが込められています。
【むかつく地域協議会 池永一恵さん】
「スポーツというかたちでできたらみんな楽しく、農家の人たちも少し楽ができる。地域もいいですし、自分自身にもいいことだと思います」
競技が終わると、草はきれいに刈られ棚田はすっきり。
達成感とともに、参加者たちは爽快な表情を浮かべていました。
UPDATE:2025-11-03

