【山口】包装フィルムも肥料も輸送費も…物価高騰しているのに値上げできない!花の生産現場の声

続いては、中東情勢の県内への影響です。
資材や燃料代が上がっても、販売価格を値上げができない花の生産現場を取材しました。

山口市下小鯖で、胡蝶蘭の栽培販売をしている「クマ・オーキッド・ガーデン」です。

「この辺の鉄線とかプラスチック類、小っちゃいキャップとか留めているビニールタイとかテープとか、全部値上がりしていまして、大変原価が上がっている状況にあります。ビニール系のセロハンが値上がりしていまして、今発注はしているんですけど、値上がりだけならまだしも、入荷の見込みが無い状態で」

原油を原料とするセロハンは、胡蝶蘭を出荷する際に花を保護する包装フィルムとして使われています。
原油の高騰により、価格はおよそ2割上昇。
半年分の在庫があるものの、入荷の見込みはなく、在庫がなくなれば出荷できなくなるそうです。

資材メーカーから送られてきたファックスには、中東情勢の緊迫化により、来月の出荷分から値上げするという通知が来ていました。

【クマ・オーキッド・ガーデン 熊崎亨 代表】
「資材が大変高騰しまして、原価は上がっているんですけど、花の値段を上げてしまうとお客様が購入しづらくなるので、私たちのところでは原価は上がっているけど、なるべく値段を上げない形をとって、花屋や花市場に卸しています」

胡蝶蘭は、主に贈答用として使われます。
もし高くなれば別の贈答品に変えられる不安もあり、価格を上げられないといいます。
ただ、胡蝶蘭の生育に欠かせない窒素入りの肥料も高騰しています。
価格は4、5年前と比べ、およそ1.8倍。
そしてほかにも…

【後藤翔 記者】
「年間を通じて胡蝶蘭の栽培が行われているハウスですが、エアコンの効果を高めるために張られているビニールにも影響が出ているということです」

ハウスの中は一定の温度を保つために、24時間エアコンが稼働しています。
電気代は月80万円、年間でおよそ1000万円にも及びます。
保温のためハウス内に張られたカバーも、入荷の予定が立っていないそうです。

【クマ・オーキッド・ガーデン 熊崎亨 代表】
「価格を上げてしまうとさらに買えなくなっちゃうので、ギリギリの値段を変えない状態で提供して、皆さんに手に取ってもらって、花がある日常を守っていきたいなと思います」

UPDATE:2026-05-08

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