【山口】中秋の名月 岩国城で観月イベント

中秋の名月だった17日夜、岩国市では秋の夜空に輝く月を鑑賞するイベントが開かれました。夕焼けに染まる瀬戸内海に月が昇ると多くの人がスマートフォンを手に写真や動画を撮影していました。このイベントは岩国城ロープウエーを運行する錦川鉄道が標高約200メートルの城山山頂公園から中秋の名月を楽しんでもらおうと企画しました。会場には天体望遠鏡も設置され子どもたちが大きく光輝く月を観察していました。=参加者=「きれいだったウサギが見えた」「丸かったちょっとまぶしかった」訪れた人たちは月をイメージした音楽を聞きながら秋の夜ならではの光景に見とれていました。

【山口】子どもの文化研究会が右手賞受賞報告

山口県周南市を中心に活動する市民グループが紙芝居の全国的な賞を獲得し市長に報告しました。小学校などで戦争と平和をテーマにした紙芝居を上演している「山口子どもの文化研究会」は紙芝居の優れた実演者に贈られる「右手悟浄・和子賞」を県内で初めて受賞しました。徳山大空襲や人間魚雷・回天を題材にした紙芝居で平和の尊さを伝える活動が評価されたということです。=紙芝居朗読=「しかし軍は戦況を挽回しなければと天を回らし戦局を逆転させる百発百中の秘密兵器人間魚雷回天を考えました」研究会は来月にも光市や周南市の小学校で紙芝居を上演する予定です。

【山口】若い世代に記憶をつなぐために 被爆者が子どもたちに体験を語る

若い世代に戦争体験を語り、記憶を未来に繋ぎます。広島で被爆した女性が子どもたちに、平和の尊さを訴えました。【被爆者 桒本勝子さん】「(爆心地から)3.5km離れた学校だけどね。そこでね、原子爆弾が落ちて大きな音がして、3.5km離れていても窓ガラスが全部落ちて壊れたの。」山陽小野田市の小中学生に被爆体験を語る桒本勝子さん、85歳です。6歳の時に広島で被爆しました。焼きつくされた街で母を探していると、いたるところで遺体を見たことなど、悲惨な光景を当時の心境を交えながら語りました。子どもたちはメモを取りながら、貴重な話に聞き入っていました。埴生小学校の6年生は、9月の修学旅行で広島の原爆資料館を訪れるということです。

【山口】5年に一度の強度調査 錦帯橋で始まる

世界遺産を目指す橋の定期健診です。岩国市の錦帯橋で、橋の強度を確認する調査が17日から始まりました。2004年の全面架け替えから20年がたった錦帯橋。橋の調査は5年に1度、岩国市が早稲田大学に委託して行っています。調査では学生たちが橋の上を走ったり足踏みをしたりして橋に振動を与えていきます。橋にはセンサーが取り付けられていて、加えた振動でどれだけ「たわみ」が出るかを解析します。21日には岩国高校の生徒約130人が橋の上に乗って強度を調べる試験も行われます。【早稲田大学 創造理工学部 山崎諒介助手】「橋が腐ったり劣化してくると柔らかくなり、揺れる周期が長くなる5年おきに振動を測って周期を比べることで、橋が劣化していないか調査に来ている。」調査は24日までで、期間中も橋を渡れるということです。