【山口】国民保護共同図上訓練の開催
山口県長門市で弾道ミサイルによる攻撃を想定した訓練が行われました。訓練は「長門市北部の海域に弾道ミサイルが飛んでくる可能性がある」という想定で行われ、県や消防庁、自衛隊などから約50人が参加しました。県や市は、有事に備え、住民の安全や財産を保護するための、国民保護計画を作成しています。訓練では、この計画に基づき情報収集や、状況判断の流れなどをシミュレーションしました。また、避難の呼びかけなど、各関係機関との連携体制も確認しました。=県防災危機管理課 重永 悟主査=「今後も、皆様方との連携を強化しながら、国民保護行政にしっかり取り組んでいきたい。そして、国民保護計画の実効性向上も図りたいと考えています。」県や長門市は、今後も国民保護に向けた訓練や会議を行い、有事への備えを万全にしたいとしています。
【山口】県消防学校で学生による総合訓練「ファイヤーファイターズロード」
卒業を間近に控えた県消防学校の学生たち。培ってきた技術と体力を、競技形式の訓練で披露しました。ロープを結ぶ結索。災害や人命救助の現場ではスピードと正確さが、直接命に関わります。複数の種目を連続でおこない、そのタイムを競う総合訓練「ファイヤーファイターズロード」。消防学校の学生たちが、約7か月間の鍛錬の総仕上げをする恒例行事です。重さが約20キkgの消防服と空気呼吸器を身に着け、11階の建物の階段を駆け上がったあとに放水までの流れを実践。さらに懸垂や腹筋、腕立て伏せやランニングなどが続きます。仲間たちの激励を受け、学生たちは気力を振り絞ってゴールしていました。消防学校の目の前の山では9月に大規模な山火事が発生したばかりです。11月から消防署に配属される学生たちは、第一線での活躍をみすえて全力を出し切っていました。
【山口】高校生が県内の企業を見学 高い技術力に驚き 県内就職を後押し
萩市の高校生が県内企業の高い技術力に触れました。生徒たちは、下関市の企業を訪問し新聞紙から断熱材ができる仕組みを学びました。木造建築用の断熱材「セルロースファイバー」を製造している「デコス」を訪れたのは、萩商工高校の1年生30人です。「セルロースファイバー」は、新聞紙を細かく粉砕して綿状にしたあと、燃えないように加工して製造します。一般的な石油由来の断熱材と比べて経年劣化しにくいとということです。また防火性や適度な湿度を保つ調湿性に優れているほか、防音性も特徴です。生徒たちは「セルロースファイバー」の高い機能性に驚いているようでした。萩商工高校は、この体験を県内での就職を考えるきっかけにしたいということです。
【山口】高校生が県議会を体験 本物の議場で知事に質問
若者の政治への関心を高めることが狙いです。高校生が議員の役を務め、本物の議場で質問する「高校生県議会」が開かれました。議席に座るのは、胸に議員バッジをつけた1日限定の「高校生議員」です。実際に県議会が開かれる議場に、県内各地から46人が集まりました。テーマは「元気な山口県を創っていくための取組」。高校生が演壇に立ち、村岡知事に対して質問をしました。=福田龍吾さん(徳山高校2年)=「私たち県民から見ると、山口県には観光地はあるが、そこに来る観光客は少ないと感じます。山口県の自然を生かした観光政策について、どのようにお考えでしょうか。お聞かせください。」これに対して知事の答弁です。=村岡嗣政知事 答弁=「大規模な受け入れも可能となる修学旅行プランを開発するなど、市長などと連携をしながら、しっかり取り組みを進めて参ります。」ほかにも医療費の増大や海洋ゴミ問題など、様々な分野から鋭い質問が投げかけられました。また、旧県会議事堂では「高校生県議会」の第10回開催を記念して、山口中央高校のオーケストラ部と合唱部によるミニコンサートも行われました。