山口県内の18日の新型コロナウイルスの新規感染者は261人でした。そして政府は今夜山口県に適用中の「まん延防止」を20日で解除することを正式に決定します。
村岡知事「本日国の基本的対処方針分科会におきまして本県へのまん延防止等重点措置が予定通り2月20日で終了することが了承され解除される見通しとなりました。」
村岡知事は会見を開き、「まん延防止」が解除された21日以降の対策を発表しました。感染対策の強化としてクラスターが多発している高齢者施設や保育所・学校におよそ1万5千人分の抗原検査キットを配布するほか、検査体制の強化として無症状者向けの検査会場を現在の22カ所から50カ所に増やす方針です。また、3回目のワクチン接種については現在全国で3番目の接種率だとし、高齢者施設では今週中に、保育所や学校では来月上旬の完了を目指すとしています。
県内の18日の新規感染者です。最も多い下関市は80人。次いで宇部市43人、山陽小野田市で31人、山口市で23人。先月9日からまん延防止となっていた岩国市では21人など計261人です。下関市の医療機関では入院患者と職員あわせて9人の感染が確認され、新たなクラスターに認定されました。県内では1月27日に過去最多の445人の感染が確認されました。まん延防止が県内全域に拡大された2月1日以降は300人台~100人台で推移していて、ピークは過ぎつつあるものの下げ渋っている状況です。一方、感染状況を示す指標は、第6波のピーク時と比べ改善しています。一時50%を超えていた「病床使用率」は39.9%で、レベル3から2に下がりました。「療養者数」と「1週間の新規感染者数」はレベルはそのままですが、人数はいずれも少なくなっています。PCR検査等陽性率は10%を下回り、レベル3から2になりました。県は、一般医療とコロナ医療が両立できているとして、県全体の感染状況を5段階のうち「レベル2」としています。
この状況を受け、感染者数そのものは高い水準ながらも経済への制限は解除できると判断しました。
村岡知事「感染防止対策を必要なところ、急所に対してはしっかり応じながら経済を動かしていくことをやっていくフェーズに切り替えをしていく時期だと考えます」