新型コロナウイルスの感染者が北九州市で増えてきており、対岸の下関市でも市民生活の再開に向けた道筋の変更を余儀なくされています。
北九州市ではきのう(27日)、新たに8人の感染が確認されました。感染者は5日間連続で合計22人に。感染経路の分からない患者が多く、北九州市は国にクラスター対策班の派遣を要請しています。
☆柘植忠司記者:「およそ600メートル離れた北九州では5日間連続してコロナ患者が発生しています。下関市にとっては「対岸の火事」では済まない状態に陥っています」
下関市の観光地・カモンワーフは、来月1日からすべての店舗が営業を再開する予定です。再開はおよそ1カ月ぶりです。
☆店舗の関係者は:「北九州からの客も多いので気になる」「第2波が来ることを聞くと客足に影響する懸念がある」「スタッフも気を抜かないように今一度気を引き締めてやって行く」
すぐ近くで起きている状況に行政も対応を協議。下関市は、来月1日からすべての公共施設を再開する予定でしたが北九州市の発生状況を受け一部の施設の休館を延長することにしました。
延長するのは、県外からの観光客が多い海響館に加え、旧英国領事館と日清講和記念館は土日のみ休館が続きます。再開予定は来月19日ですが状況によってはさらなる延長の可能性もあります。
ほかの施設は予定通り再開しますが、利用者は山口県民に限定し入館の際に住所、氏名、電話番号の記入を求めます。
下関市によるとこの5日間でわかった北九州市の感染者の濃厚接触者の中に下関市民が1人いましたがPCR検査の結果陰性だったということです。